CEQとは
CEQの概要
正式名称:高齢者のための包括的環境要因調査票
Comprehensive Environmental Questionnaire for the Elderly (CEQ)
- CEQは在宅高齢者の生活の質(QOL)を高めることを目的とした包括的環境要因調査票です.
- この調査票は,全国の在宅要支援・介護高齢者178名を対象に,信頼性と構成概念妥当性,基準関連妥当性を検討して開発されました(PSYGHOGERIATRICS 8巻2号掲載).
- CEQは図に示すような3因子14項目の二次因子モデルに基づいて作成されております.
- 環境要因14項目に関する簡単な質問を通して,クライエントが満足した生活を送るために支援が必要な環境要因を理解することができます.
図 CEQの構成概念と調査項目
開発の流れ
2005年4月~7月:項目プール作成
- 国内の高齢者環境に関する原著論文の系統的レビュー
- KJ法を用いて高齢者のQOLに関連する環境要因を5領域16項目抽出
2006年1月~6月:表面的妥当性・内容的妥当性検討
- 通所リハビリテーション利用者を対象にNominal Group Technique実施
- 環境要因15項目の表面的・内容的妥当性確認
2007年1月~4月:計量心理学的検討
- 在宅高齢者を対象とした包括的環境要因調査票CEQ暫定版作成
- 全国の在宅要支援・介護高齢者を対象に調査票の信頼性と構成概念妥当性,基準関連妥当性確認
2008年2月:第1版開発
2010年4月~2012年1月:介入研究による効果検討
- 介護保険の居宅サービス利用者を対象としたランダム化比較試験実施
- CEQを用いた介入による健康関連QOLの有意な改善を確認
2013年6月:第2版開発
- Shared Decision Makingのプロセスを追加したCEQ第2版完成
2016年3月:簡易版開発
- 生活環境のスクリーニング評価や調査研究に使用可能な簡易版CEQ-SF完成
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CEQロゴマーク(サンコー印刷株式会社作成) |
調査票と実施資料
包括的環境要因調査票第1版 見本(PDF:163KB)
包括的環境要因調査票第1版 実施の手引き(PDF:1.09MB)
包括的環境要因調査票第2.2版 見本(PDF:194KB)
包括的環境要因調査票簡易版 見本(PDF:91KB)
包括的環境要因調査票準拠 要因別介入ガイドライン(PDF:277KB)
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調査票やCEQに準拠した介入記録シートを提供させていただきます.
教育・研究目的で利用される場合は,計画の概要を合わせてお知らせ下さい.